誰も住まなくなった実家を「とりあえずそのまま」にしておく—— 一番よくある選択ですが、これは無料ではありません。 毎年の固定資産税・維持費に加えて、放置が進むと固定資産税が跳ね上がる制度上の引き金があります。
要点
- 住宅が建つ土地は住宅用地特例で固定資産税の課税標準が最大1/6に軽減されている
- 管理不全で「特定空家等」に指定され勧告を受けると、この特例が外れる= 土地の固定資産税が最大6倍(目安)に
- 特例が外れても家屋の税は残る=「壊さず放置」が最も高くつくケースがある
- 売る場合の出口には3,000万円特別控除(令和9年末まで)という時限の追い風がある
「1/6の特例」が外れる仕組み
小規模住宅用地(200㎡以下の部分)の固定資産税は、課税標準が1/6に軽減されています。 「古家を壊すと税金が6倍になるから壊さない方がいい」と言われるのはこのためです。 しかし空家等対策特別措置法により、倒壊のおそれや衛生・景観上問題のある空き家は「特定空家等」に指定され、市区町村の勧告を受けた時点で 住宅用地特例の対象から外れます。つまり「建っていれば安い」は、管理されている限りの話です。
放置のコストは「税金×年数+機会損失」
放置コストは、毎年の固定資産税・都市計画税に、火災保険・草木の手入れ・ 帰省しての管理といった維持負担が積み重なったものです。 さらに家屋は空き家のまま傷むほど売値が下がり、 3,000万円特別控除のような時限の出口(令和9年末)も年々近づいてきます。 「維持費×放置年数」と「いま動いた場合の手取り」を並べて初めて、 放置が最も高い選択肢になっていないかを判断できます。
未確定・注意
自分の実家の数字で見える化する
当サイトのシミュレーターでは、評価額と放置年数から、 特例が外れた場合の税増加リスクを含めた放置コストを概算できます。 売る・貸す・管理し続けるの比較材料にお使いください。